パリひとり旅

当社をご利用いただき「パリひとり旅」に行っていただいた女性のお客様から 特別に旅行記を寄稿いただきました。パリ旅行を計画されている方は、ぜひご参考にして下さい。

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2008年11月20日からSPCさんのお世話になりパリに行ってきました SPCさんでは往復の航空券とパリ5泊分のホテルの手配、 そしてモン・サン・ミッシェルの一日観光ツアーを予約していただきました。 今回の私の旅の目的はパリの観光はもちろんステンドグラスの鑑賞と美術館 巡りです。パリは約20年前に一度行ったきり。ほとんど初めてのパリです。

11月20日関空発12:35。シャルル・ド・ゴール空港まで約12時間のフライトです。 AF291便はJALと共同運行で機内はとても狭い(> <) 大人の男性はかなりきついだろうなと思いつつ通路側の席で良かったです。 パーソナルモニターもついており、「ハリーポッター」「セックスアンドザ シティ」そして「まりと小犬の物語」と映画を3本も観て退屈はしませんでした。 機内食は2回出ました。

現地時刻午後5時、小雨降るパリにいよいよ到着です。 シャルル・ド・ゴール空港に着いて荷物を受け取り(空港はほんとに広く 入国審査からもだいぶ歩かされました。荷物のタッグの引き換えもなく 驚きましたが、最近はどこもそうなのでしょうか?) ロワシーバス乗り場(5番)へ。チケット売り場ではコインでしか購入 できませんが、ドライバーさんから直接買えました(8.9ユーロ)。 日本のように係の人が荷物を荷物置き場に置いてくれるでもないので、 自分で重たいスーツケースを持ち上げて乗り込まなくてはなりません。

パリの街目指しバスのスピードの早いこと。バスだけでなくどの車も すごいスピードです。バスの中、日本人は私一人だったので少し緊張しました。 オペラガルニエ近くのバス停に着き、地図を片手に今晩から泊まるホテル 「クイーンマリー」を探しました。途中、ギャラリーラファイエットの イルミネーションに胸はずませながら、重たいスーツケースを 転がして道に迷い、歩いて5分のところ、20分かけてやっとたどり着きました。

クイーンマリーは英国調のプチホテルで造りも古く決してきれいとは 言えませんでしたが場所は抜群に良かったと思います。


クイーンマリーホテル

一息ついて午後8時頃、じっとしておられず、マドレーヌ教会の横を通り シャンゼリゼ通りまで歩いてみました。コンコルド広場のオベリスクが 正面に見え、いつできたのか、観覧車が回っていました。


コンコルド広場と観覧車

シャンゼリゼ通りはクリスマスのイルミネーションがこの日からということで とても綺麗。お土産屋さんもライトアップされ、見ているだけで楽しい気分です。


クリスマスのイルミネーション

驚いたのは、携帯電話。電源を入れると何もしないのに、現地時間と日本時間が 表示されています。ドコモから日本への電話のかけ方がメールで届いたのには びっくり。電話もメールもそのまま使え、世界は狭くなったなあと実感しました。


観光1日目の朝、地下のレストランでフルブレックファストです。 パンの種類もクロワッサンはじめ数種あり、飲み物、チーズ、フルーツ、 ハムと美味しかったです。ほとんどお昼抜きで歩き回ったていたので、 この朝食が本当にありがたかったです。

ホテルを出ると雨、8時も過ぎていたのに夕方のように暗いどんよりした天気。 そこで、マドレーヌよりメトロでルーブル美術館まで行きました。 9時の開館を待って荷物検査、他のツアー客に混じって入りました。


ルーブル美術館内部

9時の開館を待って荷物検査、他のツアー客に混じって入りました。 今回、パリミュジアムパス2日券を購入していたのでチケットを買う手間も省け、 ドゥノン翼から入ってシュリー翼を回ってリシュリュウ翼へ、またパスを使って ドゥノン翼へと何度も使えたのでとても助かりました。約4時間ルーブルの中を 観て廻りましたが、主要な物を観たにすぎず、やはり丸2日間はかけてゆっくり (休憩しながら)見学したいです。 朝一番に行ったので人も少なかったですが、午後からは大変混雑していました。 ルーブルの地下のカフェで遅めの昼食をとり、シテ島まで2駅メトロで。 雨も上がり青空が見えてきました。

まずは、サントシャペルへ行きましたが、お隣の最高裁判所で何かあったらしく、 その日はクローズ。そのお隣のコンシャルジュリー(マリーアントワネットの 最後の独房を再現しています)を見学。ここもミュージアムパスが使えました。 そして、ノートルダム大聖堂へ。中に入って見たかったステンドグラスの バラ窓に感動。陽がさしこんでとてもきれいです。

その後、シテ島からサンルイ島へ歩きました。ここは観光客もおらず、 メインストリートでもひっそりした感じ。おしゃれなカフェや雑貨屋さんが あります。時間が許せばゆっくり訪れてみたいところです。 それから、サンルイ島から歩いてバスティーユ広場まで行きました。 バスティーユ広場は記念柱があるだけで何もないところですが、 昔、漫画「ヴェルサイユのバラ」で読んだ「バスティーユに白旗が・・ ついに墜ちたか。フランスばんざい」の言葉が忘れられず、フランス革命の 発端となったバスティーユ監獄の襲撃地に一度行ってみたかったのです。

バスティーユを後にして、またメトロで凱旋門まで1号線で乗り換えなし。 地下道をとおって凱旋門のエトワール広場までいき、284段の螺旋階段 (かなりきついです)を昇って屋上のテラスまで。ここもパスが使えます。


凱旋門

テラスからはシャンゼリゼ大通りが真っ直ぐ一直線に見え、パリ市内を一望、 モンマルトルのサクレクール寺院も見えます。 徐々にライトアップされるシャンゼンリゼ大通りやエッフェル塔を寒さに 震えながら飽くことなく眺めていました。


シャンゼリゼの夜景

シャルルドゴールエトワールからメトロで4駅Passyまで。 歩いて5分くらいでエッフェル塔に着きます。30分並んでエッフェル塔の トップまで途中、第2展望台でエレベーター乗り換えて昇りました。

夜景がすばらしくきれいでしたが、風がきつくふきとばされそう。 こんな高い所に昇ったのは生まれて初めてです。が、ここも寒さに耐えかねて 一周して早々に降りてきました。途中の乗換場所(第2展望台)にはカフェや おみやげ屋さんもあり、昼間にゆっくり来て眺望を楽しみたい感じです。 寒さでコチコチになった足を動かしながら、メトロに乗ってホテルへ。。。。


観光2日目。朝食後、国鉄サン・ラザール駅まで歩き(5分くらい)、 電車でヴェルサイユへ。約30分くらいです。 メトロと違って車窓から景色が眺めることができるのがいいです。 ヴェルサイユ・リヴ・ドロワト駅は終点。駅から約15分くらい歩いて ヴェルサイユ宮殿の横入口から入れました。

ここでもミュージアムパスが使えます(荷物検査はきびしいです)。 きらびやかな宮殿内を見学後、トラムに乗ってプチトリアノンに行こうと お財布をだそうとしたところ、ない!ない!お財布がない。。。 鞄の中をひっくり返して探しましたがない。スリにあったのだと顔面蒼白に なりました。全財産を入れていた私は泣きそうになりながら宮殿内の 落とし物係に届けるには届けましたが、出てくるはずないです。 幸いクレジットカードは別にしていたので係の人の案内でキャッシングコーナーで キャッシングをし、RERに乗ってパリに帰ることはできましたが、 情けないやら悔しいやらで。。 係の人は親切で「パリはスリが多いので気をぬかないよう。お財布は使う分だけを コートの内ポケットに入れるようにしてください」と注意されました。

メトロやオペラ地区の人込みでは注意しなくてはと思っていたのですが、 きらびやかな宮殿内でボーと歩いていたのでしょう。 後日、モン・サン・ミッシェルで知り合った人もメトロでスリにあい、 現金とカードを盗まれたとか。パリではスリにあう方が悪いみたいです。

でも、こんなことでせっかくのパリ旅行を無駄にしはならないとすぐに 気を取り直し、シテ島まで。昨日行けなかったサント・シャペルに行きました。 ここのステンドグラスが素晴らしかった。ほんとに心が洗われるとはこういう ことを言うのだとスリにあった悔しさもスーと抜けていき心が癒されました。


サント・シャペルのステンドグラス

そして、セーヌ川沿いを歩いてオルセー美術館に行こうと思ったところ、 お天気も良く、ちょうどポン・ヌフを通ったときに遊覧船が停泊していたので、 乗り込みました。ポン・ヌフから出ている遊覧船はウデット・デユ・ポン・ヌフと いい、バトー・ムーシュと違って小型です。 2階席に座っていたのでとても寒かったけれど、セーヌ川から見たノートルダム 大聖堂やパリ市庁舎、その他どの建物をしてみても素晴しい眺めです。 パリッ子が鼻高々になるのもわかるような気がします。船はポン・ヌフまで戻り、 またセーヌ川沿いのお土産屋さんをひやかしながらオルセー美術館まで歩きました。


遊覧船からの眺め

オルセー美術館は大変混んでいて入館するまで30分くらい並びました。 やはり美術館は朝一番に行くに限るなあと痛感。閉館まで1時間30分しかなく、 焦りにあせって観て回りましたが全部見ることは到底できず、 心残りでオルセーを後にしました。

オルセーから歩いてコンコルド広場を通りマドレーヌ寺院、オペラ座界隈の ブティックを覗き、ギャラリーラファイエットへ。クリスマスだけの素晴らしい イルミネーション、デパートの中はすごい人で混雑していました。吹き抜けに 5階建てくらいのクリスマスツリーが飾られ、少しバーゲンも始まっていました。 夜8時までということでここでも時間がなかったものの、連日の寒さの為に 黒のニット帽とブーツを購入。日本語の館内案内が書かれたパンフレットを 持ってうろうろ。突然、日本語で「免税手続きがお済みでない方は、・・・・」と アナウンスが流れ、パリにいることを忘れそうになります。


ギャラリーラファイエットの飾りつけ

観光3日目は日曜日。昨日、ギャラリーラファイエットで購入した帽子と ブーツを早速身につけ、寒さ対策も完璧。 朝食後、8時半のスタートでサン・ラザール駅からメトロでAbbessesまで。 10分くらい歩いてモンマルトルの丘に建つサクレクール聖堂に着きました。 サクレクール聖堂では日曜日のミサが始まったところでした。 厳かな雰囲気の中、ステンドグラスを観てまわり、 テルトル広場で絵描きさんの卵の絵を鑑賞。しきりに似顔絵を勧められます。


モンマルトルのサクレクール聖堂

丘を階段で降りて商店街を通り、Anversからメトロに乗りPigalleで 乗り換え、一気にモンパルナスまで。国鉄モンパルナス駅からシャルトルまでは 1時間に1本くらいの運行です。出発まで1時間近くあったので、お隣の モンパルナスタワーに昇りました。59階の屋上のテラスに出るとなんと雪。 ロマンチックより何より風もきつく寒い。慌てて屋内のテラスに戻り、 ブローニュの森、モンパスナル墓地などの景色を楽しみました。


モンパルナス駅

モンパルナス駅に戻り、午後1時発の電車は時間通りに出発し、約1時間の旅です。 車窓からの風景はのんびりしていてとても田舎。田園風景が広がります。

シャルトルに着く前に車窓から大聖堂の尖塔が見えてきました。終点です。 しかしシャルトルはあいにくの雨。駅からノートルダム大聖堂までは 歩いて10分くらい。左右非対称のゴシックとロマネスク様式の尖塔が とても印象的です。ここでの最大の目的は「シャルトル・ブルー」といわれる ステンドグラスを見ること。西側入り口のステンドグラスがきれいなので、 なるべく午後に行くのが良いと何かで読んだ記憶があり、午後に行ったにも かかわらず。。。雨。。しかし、お天気悪いなかでもステンドグラスは十分に 美しさを放っていました。お天気が良かったらもっとどんなに美しいだろうと 想像しただけで胸が高鳴ります。


シャルトルのノートルダム大聖堂

雨の中、中世の町並みが残るとても静かな街を散策して4時48分発の電車で シャルトルを後にしました。モンパルナスからメトロでホテルまで戻り、 この日は始めてオペラ座近くのビストロでまともな夕食をとりワインも飲みました。


観光4日目、今日はいよいよモン・サン・ミッシェルの観光です。 徒歩で集合場所(6時30分集合)のパリ・ビジョンまで。約20分くらい。 胸に貼るシールをもらい(オムレツ付きの目印)、バスに乗り込みます。 2階建ての「CITE」と書かれた黄色いきれいなバスです。 総勢50人くらいはいたでしょうか。日本人は半分くらいです。

まだ真っ暗なパリを出発し、高速道路にのります。途中、10時ころ、 ドライブインで一度休憩があり、午後12時頃、モン・サン・ミッシェルが 見えるレストランにて昼食。もちろん名物の「オムレツ」です。ふわふわな 卵のムースといった感じ。これは前菜で、メインは大きなサーモンでした。 オムレツはおいしい?かどうかは?? 一度食べたらもういいかな。 ここから眺めるモン・サン・ミッシェルは夢の中のお城のようで、 現実の物とは思えません。はるか昔、多くの巡礼者が訪れた際に、 このお城のような修道院がはるかかなたに姿を表したときにはどんなにか 感動しただろうなと思いを馳せました。


モンサンミシェル遠景

バスは、修道院の入り口近くまで行ってくれます。満潮のときはだいぶ 歩かないといけないのだとか。日本語と英語のガイドさんに分かれ、 1時間近くかけて案内をしてくれます。修道院の中は複雑で、一人では迷って しまいそうです。最上階の回廊やテラスからは海と砂地に囲まれた壮大な眺めです。

一通り案内が終わると後はフリータイム。メインストリートはお土産屋さんが並び、 混雑しています。モン・サン・ミッシェルの観光客の4分の1は日本人だとか。 観光後、バスは一路パリへ。約4時間半。パリへ着いたのは午後9時くらいでした。


モンサンミシェル内の路地

5日目 パリ最後の朝です。朝食後、荷物を整理してスーツケースを転がし、 ロワシーバス乗り場へ。空港まで約40分、ターミナル2Fで降りて、 荷物を預け(かなり重かったのですが、AFの重さ制限は25キロでした)出国。 午後1時30分発のAF292便です。 機内食を食べた後ぐっすり8時間眠り、あっと言う間に大阪へ、無事帰国。

今回の旅では、たくさんのステンドグラスを見る事ができ、 主要な観光もし、そしてモン・サン・ミッシェルに行くこともできました。 ただ、食のフランスなのに満足な食事ができなかったことは残念。

次回は美味しい物をたくさん食べて、今回、行けなかったサン・ジェルマン・ デプレからカルチェラタンを歩き、美術館巡りをし、もう一度お天気のいい日に シャルトルに行きたいと・・・来年の同じ季節に是非行きたいです。

また、SPCさんのお世話になりたいと思っていますので、よろしくお願いします。 この度は、本当にお世話になり、心に残る楽しい旅ができました。 ありがとうございました。

※この旅行記は2008年11月に書かれたものです。最新の情報はご自身でご確認ください。

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