GW旅行体験記特賞「ドイツ&オーストリア旅行記」

4/28出発 エミレーツ航空利用ミュンヘン/ウィーン往復航空券を利用して南ドイツ、オーストリアへ旅行に行かれた方からのご投稿です。この方面への旅行を計画されている方は、ぜひご参考にして下さい。

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今年のGWを利用して、南ドイツとオーストリアに行ってきました。4/28のエミレーツ便で日本を出発し、ミュンヘンから入って、そのままガルミッシュ・パルテンキルヒェンに移動し2連泊、ミュンヘン2連泊、オーストリアに鉄道で移動し、ザツツブルグからバートイシュルに1泊、ハルシュタットに1泊、ウィーンに2泊して日本に帰って来ました。

毎回、私の旅行にはハプニングが付き物で、後で思えばいい思い出?なのかもしれませんが、今年は色々な幸運?に恵まれた不思議な旅でした。

最初の旅の目的地、ガルミッシュパルテンキルヒェン。ドイツ最高峰のツークスピッツェとリンダーホフ城の観光の拠点として選びました。到着した日は夕方に雨が降ったので心配したのですが、翌朝は快晴!朝一番の登山列車に乗りました。この季節のドイツは牧草地にタンポポがいっぱい咲いていて車窓からの眺めが本当に綺麗です。そして、アイプゼー駅でロープウェーに乗り換え山頂へ。昔の日本人観光客が多かった時の名残でしょうか?色々な所に日本語で説明が書いてありました。けれどもGWだというのに全然日本人観光客に会いません。そしてこのロープウェー、ものすごいスピードで標高2900m以上まで登って行くのですが、窓が開いているのです。そしてワンちゃんも同乗可、日本では考えられないです。山頂ではアルプスの絶景を堪能し、美味しいアップルタルトとカフェモカを頂きました。

帰りは電車の時間まで30分ほどあったのでアイプゼー湖畔を散策。ものすごい透明度で空が湖に映っています。カモも空の上で寝ているようです。そして、午後からは隣町のミッテンヴァルトに行き、最高に美味しいシュバイネハクセとビールを頂きました。


ドイツ最高峰のツークスピッツェ

アイプゼー湖畔

3日目はリンダーホフ城です。ガルミッシュからバスでエッタール修道院まで行って乗り換えですが、40分も待ち時間があるので、修道院を見学しました。ちょうど日曜日のミサが終わって、ババリアンの民族衣装を着た人達が沢山修道院から出てきました。修道院の中は想像以上に豪華で美しかったです。ちょうどパイプオルガンの演奏もまだされていて、綺麗な音色を聴く事ができました。

見学後、リンダーホフ城へ。お城はこじんまりしていますが、敷地が結構広いです。城主の趣味に走った様相がよく感じとれ、城主の敬愛するルイ14世の肖像画があったり、ベルサイユが壁に描かれていたり。敷地には人工?の洞窟の中にオペラの舞台があって、滝が流れる趣向が凝らしてあるし、アラビアンチックな建物の中が万華鏡のように装飾されていたり、現在のテーマパークの走りのようです。日本人の大半の人が趣味がいいとは言わないかもしれませんが、面白いお城でした。

観光後、荷物をピックアップしに一旦ガルミッシュに戻りその日のうちにミュンヘンに移動です。しかし問題発生、友達のスーツケースのキャスターが老朽化?で壊れる寸前です。ホテルでドイツ製の強力粘着テープを貸して頂き、応急処置して何とかミュンヘンまでは持ちこたえました。

4日目、ガイドブックの隅っこに書かれていた、現在でも操業している中で世界最古の修道院醸造所だというヴェルテンブルク修道院を目指します。まず電車でインゴルシュタットまで行き、乗り換えてザールという所まで行きます。友達と私は、バイエルンチケットという鈍行列車限定の5人まで使えるバイエルン州乗り放題のグループチケットを買っていました。見知らぬ人同士でも相乗りする人が多いのか、バイエルンチケット持っている?と聞かれる機会が多かったです。だいたいの人はシェアする人数で割って支払いをしてくれるようです。(一度、声をかけてきた女性が、3人だと支払いが割高だから別のグループさがしてみると言っていたので)

たまたまインゴルシュタットから乗り合わせたおじさんは、私たちにバイエルンチケットを持っているか聞いた後、私たちの向かい側に座りました。もしや?と友達と顔を合わせましたが、検札が来て、そのおじさんは私たちと一緒のグループだと言うではないですか!検札にもグループなの?と聞かれましたが、罰金取られるのを見るのも後味悪いので、そうですと回答。明らかにグルーブじゃない組み合わせなのですが…

そしておじさんはサンキューとだけ言って私たちよりひとつ手前の駅で下車して行きました。友達は、検札にチクったら良かったのにとこぼしていましたが、おじさんに親切?にしてあげた事でババリアの女神のご加護があるに違いないという事に。

ザールに着きました、何もない、人影もない寂しい駅です。バスが来るまで30分、何もする事がありません。駅のベンチで座って待つ事30分、バスがやって来ました。バスに乗り込んだものの、乗客は私たちを含め5人程、観光客のような人は見当たりません。今度は見知らぬ土地で降りる停留所が分かるかという不安にかられます。私たちの落ち着きのなさに、運転手のおじさんがどこで降りたいの?と聞いてくれて無事、船着き場のあるケルハイムで降りられました。バイエルンチケットでバスの切符を買う必要が無かったのですが、目的地を最初におじさんに言っておけばよかったです。

船着き場は、バスを降りてすぐでした。平日の午前中だからでしょうか、修道院までのドナウ川クルーズに乗る人は少なかったです。

ほぼ貸し切り状態のような船で、切り立った渓谷を抜けて修道院まで40分ほどのクルーズです。お天気も晴れ渡って、気持ちよかったです。一番狭い川幅8m程の所を抜けると、ヴェルテンブルク修道院が見えて来ました。長い道のりでした。

下船し、ヴェルテンブルク修道院をまずは見学。この聖堂は、採光が効果的に聖堂内に取り入れられるような設計になっているそうで、光の当たる部分が強調されて、天井画が浮き上がって見え、祭壇の像の後ろに光が集められることによって、逆に像に視線がいきました。こういった効果を狙った設計の聖堂は初めて見ました。

その後、修道院の併設のビアレストランでドゥンケル(黒ビール?)とシュニッツェルを食べました。お天気が良く戸外であったせいかもしれませんが、ここで飲んだビールが一番美味しかったです。

辺りを散策してから帰りはザールからレーゲンスブルグに立ち寄り、ガイドブックに歴史的ソーセージ屋と紹介されていた店でソーセージを食べ、カフェでケーキを食べてミュンヘンに戻りました。


ヴェルテンブルク修道院

その夜です、ババリアの女神のご加護がありました。ミュンヘンでの最後の夜だから、やっぱりビールを飲みに行こうという事でヴァイセス・ブロイハウスに行ったところ人気店なのか席が全部詰まっています。店内をウロウロしていると、ドイツ人のおじさん3人のテーブルに若干余裕があったので相席お願いしたところ、ウエイトレスさんに予約席だから駄目と断られたのですが、ほろ酔い?のおじさん達は、ウエイトレスさんにかまわないよ、と言って相席してくれました。おまけにおじさん達は、私達にお勧めのビール、お勧めの料理を教えてくれ、注文するのを手伝ってくれた上に、私達の料理が来るまで見届けてから笑顔で帰って行きました。

そして向かい側のテーブルのご家族の息子さんとおぼしきひとが、写真取ってあげるよ、と私達のカメラで写真をわざわざ撮ってくれて、お母さんだとおぼしき人が、日頃より飲みすぎて顔が赤くなった私を心配してくれたりと、ミュンヘンの人の優しさに触れた素敵な夜になりました。

5日目、朝から雨が降っていました。しかし、ここでも女神様のご加護でしょうか、晴天にはなりませんでしたが、ホテルを出る頃には雨があがりました。この日はミュンヘンの市庁舎にエレベーターで昇り、教会を散策し、買い物をしました。

ダルマイヤーで、甘いマスタードを買ったのですが、2ユーロくらいですごく安い!家に帰って食べたら何につけてもめちゃめちゃ合う!もっと買ってくればよかったと後悔しました。あとマリエンプラッツのハチミツ専門店でハチミツを買ったついでにハチミツワインのホットを飲みました。甘くてハチミツの香りがして美味しかったです。

一通り買い物もした後、スーツケースを売っている店が目に入りました。友達はウィーンまで頑張ると言っていたのですが、まだ旅行半ば、やはりキャスターが心配なので、お店に入って見てみる事に。すると、友達の欲しかったリモワのスーツケースがいっぱい置いてあります。気に入るデザイン・色があったので友達は購入する事に決めました。お店の人が、店の倉庫に在庫を取りに行って帰って来たところ、最後の1個でさらに新価格で店頭の価格よりも安くなっているとの事、おまけにさらにそこから5%割引有との事でした。小さい店だったので、タックスリファンドの書類の発行は無理かなと思っていましたが、書類もちゃんと作ってくれました。(タックスリファンドが無くても、日本よりかなり割安だったようですが。)そのままスーツケースを転がして、ホテルへ荷物をピックアップし、友人はロビーで荷物を詰め替え始めました。

ここで問題発生、壊れたスーツケースです。捨てるにしてもどこに捨てたらいいのか、ホテルにお願いできるのか、と悩んでいると、ロビーにいた、ツアー客のチェックインを待っているおばさんが、そのカバンどうするの?と聞いてくるではありませんか。

友達が、キャスターが壊れているから捨てるつもり、欲しい?と聞いたところ、欲しいとの返事が!奇跡です!これでスーツケースを捨てる問題が無くなりました。ありがとう、どこかの国のおばさん、これも女神様のご加護かもしれません。

新しいスーツケースを転がし、ミュンヘンから、この旅初めての特急、OBBのrailjetに乗ってザルツブルグまで移動です。やっぱり鈍行と違ってシートがいいです、快適でした。ザルツブルグに着いたら今度はポストバスに乗り換え、今夜の宿のあるバートイシュルへ。ポストバスは絵本のような、牧歌的な風景を抜けて行きました、ずっと外の景色に感動しました。昨年は電車でザルツブルクから移動したのですが、絶対今度来てもポストバスと思うほど、鉄道とは比べ物にならない景色です。そして夕方7時前、無事ホテルへ到着。

ホテルの部屋はテラスも付いていて、インテリアも可愛く綺麗でした。1泊しかしないのが残念です。ハーフボードの夕食をお願いしていたのですが、一人16ユーロでかなりお得で美味しいお料理でした。夕食後、ホテルのスパでサウナに入ってプールで泳ぎました。夕食後だった為か、宿泊客が少なかったのか、スパには私達以外はおばさんが1人サウナにおられただけで貸し切り状態!気兼ねなく楽しめて大満足な1日でした。6日目、今日は憧れのシャーフベルグ登山鉄道に乗りに行きます。私はサウンドオブミュージックの映画が大好きで、この鉄道に乗るのが夢でした。しかし、あいにくの曇り、ですが雨が降っている訳ではないので諦めるわけにはいきません。ポストバスでザンクト・ヴォルフガングに出発です。昨日と同じ、牧歌的風景を抜けて行きます。順調に目的地に着きましたが、登山鉄道の駅でタイムテーブルを見ると11時まで電車がありません。

あらかじめ時間は調べていたのですが、あると思っていた10時の電車は平日且つ、オフシーズンの為、運行がないようでした。(もし行かれる方がおられたら、オフシーズンはHPの時刻表のaマークが確実に運行していると思ってもらった方がいいです。)

駅前には、若い日本人の男の子がいます。話しかけてみると、一人旅のようで彼も11時まで鉄道の発車を待っているようです。仕方が無いので私達も、ザンクト・ヴォルフガングを散策し、時間をつぶし、11時の便に乗りました。するとどこからともなく日本人観光客の団体さん登場です。ほぼ日本人で埋まった電車は、山頂に向かって走り出します。アプト式なので振動で声がワワワーとなるので、それに大笑いしている外人さんがいて愉快でした。途中眼下に湖が広がっているのが見えて、絵のようでした。しかし山頂は依然曇っています、中間駅辺りから雪がちらついてきました。お花畑でドレミの歌を歌える状況ではないようです。山頂に着くと、360°パノラマではなく雪と霧で視界1mある??の世界です。寒さを堪能し、30分後の列車で下山でした。(次の列車まで3時間あったので、どう考えても時間をつぶす事が無理でした。)ちょっと残念なシャーフベルグ鉄道でしたが、日本人の団体さんや一人旅の男の子とも楽しくおしゃべりできて楽しい時間でした。

下山してから、ポストバスでバートイシュルに戻り、カフェ・ツァウナーで苺タルトを頂きました。皇室御用達との事ですが、ケーキはすごく美味しいのに、値段は庶民的で、近所にもこんなカフェがあったらいいのにと思わずにはいられません。(円高だから安く感じたのかもしれませんが・・・)その後、カイザーヴィラの庭を散策してホテルの荷物をピックアップし、電車で本日の目的地、ハルシュタットに向かいました。バートイシュルからハルシュタットまでは電車で30分ほどです。昨年もハルシュタットに来たのですが、あまりの景色の美しさにまた来たいと思って、今年も来てしまいました。ツアーだと、この町に泊まることは無いと思うのですが、この町は泊まった方が更に良さを感じる事ができると思います。19時頃に電車が無くなり、渡し舟も来なくなります。

その後町に訪れる静寂さで山と湖の美しさが際立つ気がします。今年は、去年は予約が埋まっていて泊まれなかったグリュナーバウムの湖側の部屋に泊まりました。部屋の設備はガイドブックの通り古かったですが、テラスの前がすぐ湖で日が暮れるまで景色を堪能できました。この景色だけで設備の古さを差し引いてもおつりが来る感じです。


ハルシュタット

7日目、ゆっくり寝て、朝食前に町を散歩しました。まだ観光客が対岸から渡ってくる時間ではないので、町は静かです。お天気もよくて、鳥の声だけが聞こえます。友達といつまで見ても飽きないね、と言ってベンチに座って湖を眺めていましたが、お腹が鳴り出したのでホテルへ。朝食を取り、部屋に戻って、チェックアウトギリギリまでテラスで景色を見ていました。チェックアウト後、塩坑ツアーに行きました。何もない町ですが、この塩坑はなかなか楽しめます。滑り台を滑ったり(時速も出ます)トロッコに乗ったり、地底湖があったり。塩坑ツアー後、荷物をピックアップして、ウィーンへ移動です。ウィーンまでは4時間くらいかかります、遠いです。

到着したのは19時頃でした。ホテルにチェックイン後、グリンツィングまで行ってホイリゲで夕食。旅行ですっかりのんべぇになってしまったのか、ゲシュプリッターをジョッキに2杯も飲んでしまいました。その夜はお酒の影響か寝相がかなり悪かったらしく、友達に迷惑をかける事になりました。

8日目、朝からセセッシオンでクリムトの壁画を鑑賞し、お昼はシュペールというカフェでランチを取りました。芸術の町ウィーンって感じです。そして普段はクラッシックを聞かないのに、ウィーンだからという理由で、ウィーンフィルの公開リハーサル(ゲネプロ?)を立ち見席で聞きに行きました。リハーサルなのに満員で、テレビカメラも来ています。でも普段聞かないから、どういう指揮者でどういう演目なのか分かりません。意外に立ち見の割には見える場所で聞けたのですが、指揮者の方がピアノを弾いておられて、ピアノを弾かない時は指揮されているのです。まるで昨今はやったマンガの世界のようでした。素人の私が聞いていても眠らず最後まで聞いたので、やはりウィーンフィル、すごいのだと思います。リハーサルが終わった後、扉が開き、隣のホール(ブラームスホール)の扉も空いていたので、友達と覗きがてら入ったら程なく扉が閉まってしまいました。何か始まるようですが、私達はこの演目のチケットは持っていません。友達が立っていても目立つしというので、あつかましく空いている席に座ると、ウィーン少年合唱団のコンサートが始まりました。そして、タダで美しい歌声を最後まで聞いてしました。立ち見席5ユーロのチケットでこんな事があっていいのでしょうか?これも女神様のお陰でしょうか?

その後、市立公園でオーストリア物産展みたいな出店がいっぱい出ているという情報をもとに、チーズパンや苺のカクテルみたいなのを屋台で買って食べて、その後、カフェ・ツェントラルでお茶をしに行きました。夜でピアノ演奏もされていて、内装は宮殿だけあって高級感にあふれています。でも円高のせい?やっぱりケーキはそんなに高くないです。隣のテーブルが8人位のグループだったのですが、おじさんが酔っ払っていて、自分がかったツェントラルのチョコレートをおすそ分けしてくれました。ここでもちょっとしたラッキーです。大満足のうちに、最後の夜が終わりました。

9日目、最終日です。今日は友達と別行動。時間は午前中と短いですが、どうしても美術史博物館に行きたかったので行ってきました。ラファエロ、ブリューゲル、ベラスケスに的をしぼりました。朝一で人も少なかったのでじっくり鑑賞できました。本当は他の絵もゆっくり見たかったけど、また今度機会があったら見られるかもしれません。一応本だけ購入しておきました。お昼過ぎにホテルに戻って、空港へ。

友達のタックスリファンドの手続きも無事終わり、30ユーロほど現金で戻ってきたと友達はご機嫌です。さすがに、もうラッキーは終わりかな、と思っていましたが、ドバイ~日本の座席がスタンバイ状態で、ウィーンの空港で、ドバイ~日本間の座席はドバイのカウンターで手続きしてくれと言われました。ドバイのカウンターがすごく分かりづらくて、見つけるのに苦労したのですが、残り物には福があったのでしょうか、飛行機に乗ったら、非常口近くの一番前の席でした。足も延ばせるし、トイレも気兼ねなく行けるし、帰りの飛行機は快適でした。疲れていたので帰りはあっという間でした。こうして今回の旅も無事に帰ってくる事ができました。

そしてまた、ドイツ・オーストリア行きたい!と思える旅でした。

※この旅行記は2011年4月に書かれたものです。最新の情報はご自身でご確認ください。

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