スイス鉄道旅行記~ユングフラウ&ツェルマット&サンモリッツを巡る~

スイスインターナショナルエアラインズスイス政府観光局のご協力で実施されたスイス鉄道研修旅行に参加してきた社員のスイス鉄道旅行記です。氷河特急やユングフラウ鉄道などスイスを鉄道で巡る旅を計画されている方必見の旅行記です。

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<1日目のスケジュール>
LX161便 成田空港10:25発⇒チューリッヒ15:50着
チューリッヒ空港駅発16:47⇒ルツェルン⇒インターラーケン西駅着20:03


スイスインターナショナルエアラインズ

機内(パーソナルモニター付)

機内食

機内食

成田空港から直行便でチューリッヒへ。チューリッヒ到着後は、空港の直下にあるチューリッヒ空港駅からルツェルンへ。


チューリッヒ空港から直下の駅へ

ルツェルン行き特急

ルツェルンからは「ゴールデンパスライン」のローカル列車に乗ってインターラーケン東駅へ。東駅で乗り換えて、ホテルのある西駅まで一駅だけ乗ります。チューリッヒからインターラーケンまではベルン経由の方が早く着きますが、今回はルツェルン-インターラーケン間の山あいや湖沿いの景色の良いところを走る「ゴールデンパスライン」のローカル列車に乗るため少し遠回りをしました。時間があればルツェルンも見所の多い観光地ですので、ぜひ途中下車をお勧めします。(今回の旅は、鉄道がメインですので、ルツェルンは乗換えだけでした。)


ゴールデンパスラインのローカル列車

車内

インターラーケン西駅到着後、徒歩で宿泊する「THE HEY HOTEL(旧 City Hotel Oberland)」へ。インターラーケンは、こぢんまりとした観光都市でほとんどのホテルが西駅か東駅から徒歩で行けます。


「THE HEY HOTEL(旧 City Hotel Oberland)」

スイス名物「ラクレット」

ホテル到着後、近くのレストランでスイス名物「ラクレット」を食べました。これから毎日チーズ料理です。(チーズ大好きですので大丈夫)明日は早朝からユングフラウの山登り(登山列車)ですので早めに就寝です。

<2日目のスケジュール>
インターラーケン東駅6:35発⇒ユングフラウヨッホ8:52着/10:30発⇒アイガーグレッチャー(昼食)11:06着/12:10発⇒インターラーケン東駅13:54着⇒インターラーケン西駅裏の港14:10発⇒シュピーツ港15:32着⇒シュピーツ駅16:36発⇒ツェルマット着19:00

2日目は強行スケジュールです。早朝からユングフラウに登ってトゥーン湖の遊覧船に乗って、ツェルマットまで移動です。


ホテルで朝食用のボックスを用意してもらい、インターラーケンからラウターブルネンまでの列車内で食べます。ラウターブルネンまでは登山列車ではなく、普通の車輌です。ラウターブルネンで登山列車に乗り換え、ウェンゲンを経由してクライネシャデックへ。さらにここでユングフラウヨッホまでの登山列車へ乗り換えます。ユングフラウまでの登山列車は、途中からほとんどトンネルなので景色は楽しめませんが、ただただ登ってるという感じです。ちなみにユングフラウヨッホ駅はヨーロッパ最高地点の鉄道駅(3454m)です。


クライネシャデック駅

ユングフラウヨッホ

ユングフラウ駅では1時間30分自由時間があったので隣接して作られた複合施設「トップオブヨーロッパ」を順路に沿って観光。アレッチ氷河の眺望を楽しむことができる「スフィンクス展望台」や神秘的な氷河の中につくられた氷の宮殿「アイスパレス」、1年を通して万年雪が楽しめるスノーパラダイス「プラトー展望台(雪原)」など人気の観光ポイントがあります。

ユングフラウ駅から約30分下って、トンネルを抜けたところにあるアイガーグレッチャー駅内にある「Restaurant Eigergletscher」で昼食です。このレストランからの食事しながらの眺めは最高です!ユングフラウのロゴ入りのカップに入った雪山をかたどったホイップを乗せたカプチーノやスイス国旗をデザインしたアイスクリームがデザートで出てきます。この駅ではユングフラウの山々をバックに入れた登山列車の写真が良いアングルで撮れます。


アイガーグレッチャー駅

Restaurant Eigergletsche

スイス国旗のアイスクリーム

雪山ホイップを乗せたカプチーノ

昼食後、アイガーグレッチャーから登山列車でクライネシャデックまで下り、今度は、今朝登ってきた路線とは反対側のグリンデルワルト経由でインターラーケンまで戻ります。グリンデルワルトはユングララウの登山基地といった感じでホテルやショップもあります。グリンデルワルトではハイキングやトレッキングなども楽しめるのでインターラーケンに泊まらずここに泊まる観光客も多いです。グリンデルワルドからインターラーケンまでは登山列車ではなく普通の車輌になります。


グリンデルワルトの街並み

グリンデルワルト駅

インターラーケン東駅到着後、列車で西駅まで移動する予定でしたが、預けていた荷物の取り出しに時間がかかり乗り遅れたため、市内バスでインターラーケンの目抜き通りを通って西駅まで移動しました。もちろんこの市内バスもスイスパスで乗車できます。


インターラーケン東駅

インターラーケン西駅

西駅でバスを降りて、駅の裏にある港からトゥーン湖の遊覧船でシュピーツ港まで約1時間30分の船旅です。


トゥーン湖の遊覧船

湖上からの眺め

この遊覧船もスイスパスで乗車できます。雪に覆われたユングフラウの山々を遠くに眺めながら、遊覧船は湖をいくつかの港に立ち寄りながらジグザグに進みます。


シュピーツ港からシュピーツ駅までは徒歩で約10分ですが、駅が高台にあるため登り坂になります。タクシーやバスの移動も可能ですが、スーツケースを引きながら徒歩で移動。


シュピーツ駅

フィスプ駅で乗り換え

シュピーツ駅からツェルマットへの分岐点となるフィスプ駅(Visp)までICで移動。この区間は最近、新線ができたようでほとんどの区間がトンネルで山越えをして、あっという間にフィスプ駅に到着しました。景色を眺めたり、鉄道を楽しみたい方は旧線利用のほうが時間がかかりますがよいようです。

フィスプ駅からツェルマット駅までは、途中、何回もアプト式の歯車をはめたり、はずしたりしながら列車は登っていきます。アプト式といえば歯車で動いているので、遅いと思われがちですが、スイスのアプト式は高速なので驚きます。

ツェルマットは、30年前からガソリン車の乗り入れを禁止している環境都市なので、駅に到着後はスーツケースは電気自動車に運んでもらい、私たちは徒歩で観光客であふれる夕暮れのメインストリートを通ってホテルに向かいました。


Parkhotel Beau Site Zermatt

ホテル室内

<3日目のスケジュール>
ツェルマット/ホテル8:15発⇒マッターホルングレーシャーパラダイス⇒ツェルマット⇒ゴルナーグラート⇒ツェルマット/ホテル着17:00

早朝、早起きして泊まっている「Parkhotel Beau Site Zermatt」から徒歩約5分のところにある通称日本橋(過去にたくさんの日本人観光客がこの橋の上からマッターホルンの写真を撮るのでその名が付いた。今では中国人観光客の方が多いので中国橋か?)から赤やけマーターホルンの撮影に成功。天気の良い日にほんの5分くらいしか赤やけマーターホルンを見ることはできません。


赤やけマーターホルン

日本の温泉街のようなツェルマットの風景

3日目は午前中に、ロープウェイを乗り継いで富士山頂(3,776m)よりも高いヨーロッパで一番高い展望台「マッターホルングレーシャーパラダイス(3,883m)」まで登って、その後、一旦、ツェルマットの街(1,608m)まで下りて、午後から登山列車でゴルナーグラート展望台(3,089m)まで登って、レストランで昼食を食べて、湖面に映る逆さマッターホルンを見るためにハイキングしながら山を下りました。


マッターホルングレーシャーパラダイス

ツェルマットのメインストリート

ツェルマット駅前

ゴルナーグラート登山鉄道駅

ゴルナーグラート登山鉄道駅

ゴルーナーグラート展望台からの眺め

ゴルーナーグラート展望台レストラン

昼食

ゴルーナーグラート鉄道とマッターホルン

ゴルーナーグラート鉄道とマッターホルン

逆さマッターホルン

Parkhotel Beau Site Zermatt

ゴルナーグラード展望台からの360度の眺め(YouTube)

<4日目のスケジュール>
ツェルマット発8:52⇒グランド トレイン ツアー「氷河特急」(車内で昼食)⇒サンモリッツ着17:03


4日目は今回の旅行のメインイベントの「氷河特急」乗車です。列車は、ツェルマットの駅を出発して、フィスプ駅まで徐々に下っていきます。(ここまでは2日目のルートの逆行です。)ブリークの駅から山岳地帯に入っていきます。アンデルマットを出発したあたりでランチが運ばれてきます。車内でランチを食べながらパノラマ車から景色を堪能するのが氷河特急の醍醐味です。


氷河特急

パノラマ車

機関車付け替え

ランチ

ルート最高地点となるオーバーアルプ峠(2033m)を超えたあとディゼンティスの駅で機関車の付け替えや反対方向との列車との離合で少し一休みです。


ディゼンティス駅

豪華列車と待ち合わせ

ディゼンティスを出発してクールの駅に到着後、列車を増結します。クールからサンモリッツ間が氷河特急のメインです。世界遺産になったランドヴァッサー橋を渡り、カーブ、ループトンネル、石橋の連続のアルブラ線の高低差400mを登って行き、夕刻に目的地のサンモリッツに到着します。


世界遺産ランドヴァッサー橋

Kempinski Grand Hotel des Bains

サンモリッツはこの時期には珍しく、すでに初雪が積もってました。サンモリッツのホテルは最高級の「Kempinski Grand Hotel des Bains」です。

<5-6日目のスケジュール>
サンモリッツ発07:02⇒クール/チューリッヒ中央駅で乗換え⇒チューリッヒ空港着10:42
LX160便 チューリッヒ13:00発⇒成田空港(6日目)07:50着

5日目は昨日のルートをクールまで戻ります。雪の中、再びカーブ、ループトンネル、石橋の連続のアルブラ線を通りランドヴァッサー橋を渡って、高低差400mを下っていきます。早朝の出発だったのでホテルで朝食用のボックスを用意してもらい車中で朝食をとりました。


サンモリッツ駅

朝食ボックス

雪の中のアルブラ線

チューリッヒ空港

クールでチューリッヒ中央駅行きのICに乗り換えます。チューリッヒ中央駅で空港行きの列車に乗り換えます。中央駅から空港駅までは10分くらいで到着します。

チューリッヒ空港のチェックインは自動化されていてチェックイン機にパスポートかEチケットのバーコードをスキャンして出てきた搭乗券を持って、荷物を預けるブースに並びます。


機内食(ディナー)

機内食(ブレックファスト)

予定通り飛行機は飛び立ち、無事、成田空港へ帰ってきました。


※この旅行記は2016年10に書かれたものです。最新の情報はご自身でご確認ください。

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